福井画伯の「こぼれ話」

[小樽美術館での出来事]

小樽は、高校2年生の時、札幌北高等学校へ転校するまで過ごした町です。
1992年、福井画伯は小樽美術館において「個展」を開いた事があります。
そんな、ゆかりの地「小樽美術館」を訪れた時の逸話をご紹介致します。

2006年、札幌芸術の森美術館で福井画伯の展覧会「紫の雨」が開催されました。
その合間に、何の前触れもなく突然、小樽美術館を訪れました。

画伯「あの〜、私、福井と言いますが館長さんいらっしゃいますか?」。
学芸員「はい、少々お待ち下さい。福井先生の息子さんですか?」。
画伯「いいえ、私が福井なんですけど・・・・」。
学芸員「・・・・・・・」。

いつも謙虚で低姿勢な素顔の画伯と、「日本画家の大家」としてのイメージが
余りにもかけ離れていたのでしょう。福井画伯とは、そんな人なのです。

(福井さんの後日談)
福井先生の息子さんですか?との学芸員の言葉に対し、次のように言っていた。
「あの学芸員は、福井爽人を90歳くらいの爺さんだと思って、今の俺をその
息子だと思ったのかなぁ?
それとも、今のオレが40歳くらいに若く見えたのかなぁ?」(それはない!)

                 戻る


inserted by FC2 system